勉強法

スペイン語を効率的におぼえる勉強の順番とは?NGな勉強法も紹介

スペイン語の順番


この記事では、効率的なスペイン語の勉強法について紹介します。

人によって語学の習得に早さの違いが生じるのは、なぜでしょうか。もちろん、個人の能力や経験で差が出ます。しかし、それを差し引いても語学習得が早い人っていますよね。

僕が調べたところ、差が出る要因の1つに「勉強する順番」が関係していることがわかりました。

僕の実体験も踏まえているので、参考にしてみて下さい。

この記事でわかること

  • 効率的なスペイン語の勉強方法ってあるの?
  • やっちゃいけない勉強法

効果的なスペイン語の勉強方法とは?

語学の習得は、発音や語彙、文法などの基礎知識を詰め込むところから始めます。

建築でも、土台がしっかりしていないと頑丈な建物にならないのと同じで、基礎を疎かにすると正しい言葉が身に付きません。語学の教育機関でも、アルファベットからスタートします。

基礎を固めたら「読む」と「聞く」のインプットに移行して、「書く」「話す」のアウトプットを鍛えます。現在の語学教育では、この順序を繰り返して学ぶことが良しとされています。

  • 基礎固め・・・アルファベットや語彙、文法を身につける
  • インプット・・・読む、聞く
  • アウトプット・・・書く、話す

経験上、学ぶ言語のルールを把握していないと、後々つまずきます。

スペイン語を効率的に身につけるため5つのステップ

基礎知識をすっとばして文法を学ぼうとしても理解できないですし、語彙が少ない状態で話そうとしても会話は続きません。

ここでは、効率よく語学習得するための方法を、5つのステップ形式で紹介します。

はじめに、その言語のルールを学びます。

  • アクセント
    ー母音または-n、-sで終わる語は最後から2番目の母音を強く発音する
  • 子音の発音
    ー「h」は無音、「que」は「ケ」と発音する
  • 冠詞
    ―名詞には状況によって変化する冠詞が存在する
  • 動詞活用
    ースペイン語の動詞は時制と主語によって変化する
  • 品詞の性数変化
    ー美しいという意味の「hermosa」は「hermosas」になる、など

スペイン語の基本はこんな感じです。

一見して多いと感じますが、外国人が日本語を学ぶ際にも同じ感想を抱くでしょう。

タイトルテキスト

ベネズエラの友だちは、日本語は数え方が多いと言っていました。日本語は、本なら1冊、魚は1尾、鳥だと1羽、と数える対象によって使い分けます。スペイン語だと、「dos libros」のように名詞の複数形が組み合わされます。彼女は日本語の数え方にややこしいと感じているようでした。

文法や語彙を学ぶ前に、土台となる基本的なルールを刻み込むことが語学のスタートです。 

スペイン語の語彙を増やし基礎的な文法を叩き込む

ある程度のルールを頭に入れたら、参考書や単語帳などを用いて語彙を増やしたり文法を学んだりします。

スペイン語における基本的な文法は、直説法が該当します。

  • わたしは日本人です。
    ーSoy Japonés.
  • 昨日、映画館に行った。
    ーAyer fui a la cine.
  • 明日は晴れるだろう。
    ーMañana será soleado.

直説法をマスターすれば、日常会話に困らないレベルまで到達できるでしょう。しかし、日本語よりも時制の表現が多く、慣れるまでには時間がかかるため、じっくり取り組む必要があります。

また、スペイン語には細かい感情表現や事象を伝える接続法という形もありますが、直説法で文法の基本を身につけてから学習した方がいいでしょう。基本が脆弱だと応用して使うことができないためです。

語彙力の向上は、はじめは単語帳を使うのがベターです。

1日10語という具合に、自身が継続して取り組める語数を定めるといいですね

独学は継続がキモです。文法の勉強も1日1ページといった、自身が苦にならない学習量を設定すると飽きずに続けられますよ。

スペイン語の発声とリスニング

読んで理解、聞いて理解するインプットの段階です。

声にだして本を読んだり、スペイン語の音声を聞いたりしましょう。

参考書だけでは得られない、活きたスペイン語を学ぶのに効果的な学習法です。

  • 難易度が低い子ども向けの絵本から読み進めてみる
  • SNSでスペイン語圏の著名人や放送局をフォローする
  • YoutubeやSpotifyなどのプラットフォームでスペイン語を聞く

現在は情報技術の発達により、身近に外国語に触れるチャンスが増えました。

はじめは、簡単なスペイン語の本を読んだり、聞きやすいスペイン語のものからスタートすると続けやすいですよ。

ライティングとスピーキング

インプットと同時にアウトプットも行っていきます。

ライティング(日記をつけたりSNSでつぶやいたりすること)を行うことでスペイン語力は向上します。長い文章は必要なく、慣れるまでは一言二言でも十分です。苦に感じなくなったら、朝から晩までの行動を端的に記していきます。

  • 朝、起きてご飯を食べた。
    ーMe levanté por la mañana y comí.
  • 雨が降っている。
    ーEstá lloviendo.
  • 明日は友だちと遊ぶつもりだ。
    ーVoy a jugar con mis amigos mañana.

1日の行動や予定を書き出すだけでも、スペイン語力は向上します。時制による動詞活用に慣れるのにピッタリな練習方法ですよ。

スピーキングはネイティブの方と話すことが理想ですが、中々知り合う機会はありません。はじめはビデオに向かって話したり、さりげなく独り言を言うなどがおススメです。

  • スマホのカメラ機能を使って録音する。
  • スペイン語で状況説明をしながら生活する。
    ーご飯を食べるときには「Como la comida.」
    ー勉強しているときには「Estoy estudiando español.」など

僕の経験上、話すと話さないとでは上達のスピードが違ってきます。これは脳の器官が関係しているという科学的な根拠もあるので、スペイン語の発音に慣れるためにもトライしてみて下さい。 

実践

話すことに慣れてきたら、実際に会話するフェーズに入ります。

不慣れな外国語での会話は、10分や20分の会話でも脳みそが疲れてきます。

しかし、回数を重ねるごとに頻繁に使うフレーズがわかってくるため、徐々に心の余裕が生まれてくるでしょう。

  • 簡単な質問
    ー¿Cómo estás?(元気?)
    ー¿Dónde vives?(どこに住んでいるの?)
    ー¿Qué haces?(何をしているの?)または(何の仕事をしてるの?)
    ー¿Por qué aprendes japonés?(何で日本語を学んでいるの?)
  • 好きなモノ
    ー¿Qué tipo de música te gusta?(どんな音楽が好き?)

上記は一例ですが、僕がよく聞いたり相手から聞かれたりするフレーズです。あらかじめテンプレ化しておくことで、会話がスムーズになります。 

「¿Qué tipo de ~ te gusta?」は初対面の人と話すときに便利なフレーズです


スペイン語圏の人と話すには、語学学校に通うか言語交換アプリを使うと確実です。オンラインレッスンは、スマホやパソコンでスペイン語のレッスンを受けることができます。言語交換アプリは世界中の人と生のスペイン語でやりとりができます

スペイン語圏の人と話す機会

  • 語学学校
    ・通学またはオンラインでレッスンを受けられる
    ・お金がかかる
    ・スペイン語の基本をしっかり学べる
  • 言語交換アプリ
    ・生のスペイン語を体験できる
    ・アプリによっては有料のものがある
    ・レッスンではないため、間違ったスペイン語をおぼえる恐れがある
  • 異文化交流イベントに参加する
    ・有料だが安心して参加できる
    ・対面であるため、友だちを作りやすい

僕は、バイト先やクラブ、バーといった日常生活の中で仲良くなるパターンがありました。自分から動くと出会える可能性が高くなるので、できることからトライしてみるといいでしょう。

語学力が成長しにくい原因とは?

長年、スペイン語の勉強をしてるけど一向に上達が感じられない人って結構います。

かつての僕がその状態にあり、「勉強しても意味ないな」とモチベーションが下がっていました。そこで、スペイン語が上達しない原因を探り改善したところ、徐々にスペイン語の理解が高まってきました。

すごくシンプルな内容ですが、僕の実体験をもとに成長できない原因を紹介します。

アウトプットしていない

人間の脳は、語学を使わないとすぐに忘れていく性質を持っているため、知識を詰め込むだけでは意味がありません。

おぼえたことを日記につけたり会話をしたりすることで記憶として定着します。

まずは簡単な表現からアウトプット!

基礎をすっ飛ばす

基礎を疎かにしては応用がききません。

土台がしっかりしていないことによる悪影響

  • 語彙が少ない
    ー表現の幅が狭くなる
  • 文法が理解できていない
    ー文章の組み立てができず破綻した内容になる
  • 動詞の活用が不適切
    ー主語と時制がメチャクチャになり、意図していることが伝わらない

基本ができていないとスムーズな会話は難しくなります。

語学はよくスポーツに例えられますが、アスリートは結果を出すためには繰り返し練習してスキルを身につけていきます。語学も下地がなければ上達しにくい分野の1つと言えるでしょう。

僕は基本を疎かにしていたため、ネイティブの方から「何が言いたいのかわからない」とよく突っ込まれていました


ある程度学んでいる人で成長しないと感じたら、模擬テストや資格の過去問題などを解いてみましょう。自身の苦手な部分を把握でき、その部分を強化すればさらなる上達に繋がります。

継続して勉強しない

「継続は力なり」という言葉があるように、何事も続けなければ実になりません。

語学も例にもれず、継続して学習することで脳に刻み込まれます。なにも1日に勉強する時間を増やすことではなく、短時間でもいいのでコツコツ続けることが重要です。

僕は1日に30分~1時間を週6、7日ほど勉強しています

「いかに飽きないか」を考え、自身が勉強を続けられるペースで取り組むといいでしょう。

独学でも語学は身につく

この記事では、語学を勉強する順序について紹介しました。

  • スペイン語のルールを押さえる。
  • 語彙を増やしつつ文法を頭に叩き込む。
  • 音声を聞いたり、本を読んだりする。
  • SNSやスマホを使って話したり書いたりする。
  • ネイティブの方と会話する。

はじめにスペイン語のルールを把握したら、2~4の繰り返しになります。

新しくおぼえた文法や表現をしつこく使っていくことがポイントです。

僕は語学の順序なんて意識してこなかったので、後から知ったときは目からウロコでした


人によってやり方は異なりますが、この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

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