スペイン語のあれこれ

スペイン語を学ぶ6つのメリットとは?日本国内の就業事情も紹介

スペイン語 メリット


ほかの言語を学びたい方、とりあえず外国語に触れてみたい方にはスペイン語がおススメです。

昨今では、海外の有名や俳優や歌手などもスペイン語圏であることも多くなっているでしょう。

また、スペイン語圏におけるビジネス市場も広がりを見せているため、海外展開を考えている方にも取り入れておきたい言語と言えます。

この記事でわかること

  • スペイン語を学ぶメリットを把握できる
  • スペイン語を活かした人生設計の参考になる

スペイン語話者はとても多い

スペイン語は世界で最も話されている言語の1つです。

2016年のデータでは、世界で約4億7000万人がスペイン語を母国語としており、スペイン語学習者を含んだ利用者を見ると約5億6700万人となっています。

日本にいるスペイン語圏出身者はどのくらい?

日本にはスペイン語を母国語とする外国人がたくさんいます。

日本におけるスペイン語圏の国籍別滞在者数(2011年のデータより一部抜粋)

  • ペルー・・・・・・約52,000人
  • ボリビア・・・・・約5,500人
  • アルゼンチン・・・約3,000人
  • スペイン・・・・・約1,900人

参考:e-Stat


日本は、南米の国々と歴史的な関係が深いことから、ペルーやボリビアなどの出身者が多いのでしょう。

滞在都市で見てみると、東京や神奈川といった大都市に集中しています。また、大企業の工場がある愛知県にもスペイン語圏出身者が多く滞在していますね。

日本におけるスペイン語学習者の割合

2016年の調査では、日本におけるスペイン語学習者は約6万人いると言われています。

これは世界で20番目に多い順位だそうで、あるサイトが行った学びたい第2外国語のアンケートではスペイン語が2位になりました。

世界で2番目に話されている言語として、文化面の交流や旅行、ビジネスといった多岐に渡る目的でスペイン語を学ぶ人が多いのでしょう。

アメリカでは、地域によってスペイン語だけで生活できるほどポピュラーな言語なんです

スペイン語を勉強する6つのメリット

ビジネスや生活の幅を広げるために、第2外国語として英語を選ぶ方が大半でしょう。

世界で最も話されている英語なのでそれは当然です。

そんな中、スペイン語を学ぶメリットは何があるのでしょうか。

ここでは、話者数の多さだけではないスペイン語の魅力を紹介します。

外国人の友だちをつくりやすい

スペイン語を学ぶ大きなメリットは、海外に友達を作りやすいことです。

スペイン語は、20を超える国や地域で公用語とされているため、すぐにスペイン語圏の友だちができます。

また、スペイン語圏の人々は、陽気な気質で心の距離も近い文化であることから、奥手な日本人でも打ち解けるのに時間はかかりません。

僕も、スペイン語を勉強して1年ほどでスペインや中南米の友だちができました

スペイン語は日本人に学びやすい

スペイン語はローマ字読みであるため、学びやすい言語の1つと言えます。

たとえばスペイン語で「家」を表す「casa」は、そのままの発音で「カサ」です。「お爺さん」を表す「abuelo」も「アブエロ」と発音し、日本人にとって聴き取りやすい言語です。

また、スペイン語と日本語の周波数が似ていることも、日本人がスペイン語を学びやすい要因となっています。

スペイン語と日本語の周波数

  • 言語には周波数が存在しており、周波数が近い言語ほど聞き取りやすいとされている。
    ・日本語は125~1,500Hz
    ・スペイン語は125~500Hzまたは1,500~3,000Hz

参考:海外通販と幼児教育とDIY

発音のしやすさと同じ周波数帯を持つことから、スペイン語は日本人にとって習得しやすい言語なんですね。

ラテン文化を知ることで考え方の幅が増える

日本と異なる文化を知ることでモノの捉え方が変わります。

つまり、いままではAという捉え方だったのが、ほかの文化を学ぶことでBという捉え方もできるようになります。

ラテン文化というと、情熱的や楽天的といったポジティブでエネルギッシュなイメージがありますよね。逆に、日本文化は謙虚で保守的なイメージが一般的です。

おおらかなラテン文化に触れることで、心の重荷が軽くなるかもしれません。

考え方の幅が広がることで、人生が楽しくなってくる!

ビジネスにつなげやすい

スペイン語はビジネスにもつなげやすい言語です。

まずスペイン語話者が多いため、マーケット市場が豊富にあります。情報技術が発達した現代では、企業規模に関わらずあらゆるビジネスに参入できます。

SNSを使って、スペイン語圏で商売している友だちがいます

さらに、日本が参加している経済協定のTPPは、メキシコやチリといったスペイン語圏の国々も参加しています。それらの国とのビジネスが活性化していることも、スペイン語を勉強するメリットと言えます。

ちなみに、マーケットが大きいメキシコと日本は400年以上に渡る交流があり、模範的な活躍をした堀口九萬一氏の活躍もあって、両国は良好な関係を築きあげています。

参考:メキシコに渡った日本人と「サムライ外交官」

スペイン語と似ている言語習得が早くなる

スペイン語を勉強すると、同じロマンス諸語であるイタリア語やポルトガル語、フランス語などの習得が早くなります。

元々ラテン語に起源を持つ言語であるために、似ている単語や文法の使い方があるんですね。

スペイン語と似ている言葉の1例

  • スペイン語の「Gracias」とイタリア語の「Grazie」
  • スペイン語の「Haber」とポルトガル語の「Haver」......など

以前、イタリアンレストランで働いていたときに、挨拶やテーブル番号などをイタリア語で言っていたことから、スペイン語学習のハードルは低かったです。

英語にも共通している部分があるので、スペイン語学習はほかの言語もなんとなく理解できることがメリットと言えます。

世界中から生活の拠点を選べる

スペイン語を公用語としている国や地域は20以上あります。

もちろん、英語の方が生活の幅は広がりますが、スペイン語も相当でしょう。中南米やヨーロッパ、アフリカ大陸など、ほぼ世界中で通じる言語であるため、拠点選びの楽しさがありますね。

働く場所が必要ないノマドワーカーであれば、スペイン語圏の国々を旅しながら収入を得ることができます。

気に入った国に数ヵ月滞在して、また別の国で生活するといった人生も可能です

将来、海外で生活したい方は、学んでおいて損はない言語の1つと言えます。

日本でもスペイン語の需要は高い

スペイン語圏の国々と交流がある日本では、国内でもスペイン語の需要が高い傾向にあります。

その背景として、国家間の経済協力だけでなく、日本のサブカル人気もあるでしょう。日本産のゲームはスペイン語圏でも人気があり、日本語からスペイン語に翻訳されてリリースされています。

日本人のスペイン語話者は各国と比べて少ないことから、日本国内における市場価値が高くなりやすい言語とも言えます。

スペイン語を使った仕事

求人サイトでよく見られる案件として、通訳や翻訳、語学学校の先生などが目立ちます。

アプリやゲーム、アニメなどのサブカルを扱う企業が増えていることが特徴です。

ここでは、日本国内におけるスペイン語を使った仕事を紹介していきます。

営業

営業の仕事は、国内だけでなく海外に出張するケースもあり、フットワークが軽い人に向いています。

  • 収入は月給25万円以上が堅く、企業によっては4桁を超える会社もある。
  • 携帯ショップの販売員やビザの作成、不動産の営業など幅広く募集している。
  • 雇用形態は、パートタイマーから正社員まで自身に合わせた働き方が可能。

調べた中では、1番多く募集している職種でした。

企業によって求められるスペイン語レベルが異なるので、面接前に問い合わせましょう。

公務員

おもに政府機関の求人があります。

  • 地方自体の在日外国人の相談員から、農林水産省や外務省など国の中枢まで募集している。
  • 自治体は時給1,500円ほど、省庁での勤務は月給25万ほど(時期や部署により異なる)。

とくに省庁の業務内容がAPECやWTOなどの国際機関に携わる仕事なので、責任重大である一方、やりがいは大きいでしょう。

翻訳・通訳

翻訳・通訳の仕事に就くには、ビジネスレベル以上のスペイン語力が求められます。

  • DELEのB1以上を保有していることが望ましい。
  • 翻訳はスペイン語での書類作成や会議資料の作成があり、通訳は現地に赴く場合がある。
  • 派遣社員で募集している企業が多く、時給1,300円~が大半。

企業に入社する場合、一般事務も兼ねる傾向にあります。

また、フリーランスで翻訳・通訳業務を行うことも可能ですが、安定した収入を求めるならば企業に属した方がいいでしょう。

飲食店

都内を中心に、地中海料理のレストランやスペイン風のバルなど、西洋料理を提供する企業が多くなっているため、スペイン語の需要は高くなっています。

  • キッチンやホールなど、飲食業務全般で募集している。
  • アルバイトよりも正社員や派遣社員で雇用する企業が多い。
  • 社員は月給25万円~、派遣社員は時給1,700円~スタートする求人が目立つ。
  • スペイン語の資格よりも、スペイン語圏の国で生活した経験が重視されることもある。

中には外国で研修する企業もあり、料理や接客が好きならスペイン語の勉強も兼ねて働いてみるのもいいでしょう。

教育機関

教育関連でいうと、大学や語学学校のスペイン語講師が多いです。

  • 業務委託で1コマ単位で契約する場合が多い。
  • 情報をオープンにしていない求人が大半である。

給与をオープンにしていない大学に関しては、直接問い合わせる必要があります。

ほかにも、インターナショナルスクールの先生やサッカー関連のスクールで指導する仕事などがあり、自分に合った仕事を見つけやすいでしょう。

メリットがたくさんあるスペイン語を学んでみよう

この記事では、スペイン語を学ぶメリットについて紹介しました。

日本国内でもスペイン語の需要は一定数あり、英語に比べてスペイン語話者が少ないことから、スペイン語で食っていくこともできるでしょう。

スペイン語を母語としている人は多く、外国人の友達を作りたい方にピッタリな言語と言えます。

第2外国語で迷っている方や新しい言語を勉強したい方は、英語やイタリア語に近いスペイン語を学んでみてはいかかでしょうか。

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