文法や単語

スペイン語の体の部位を一覧で紹介!熟語や慣用句も併記

スペイン語の体

スペイン語の体の名称は、日常生活で多く使われます。

とくに、ケガや病気を患って病院に行ったとき、医者に患部の説明を正しくする場合には欠かせません。

この記事では、実生活で頻出するスペイン語の体の名称のほかに、体の部位を使った慣用句や熟語なども併せて紹介します。

この記事でわかること

  • スペイン語の体の名称
  • 体の名称を使った熟語や慣用句
  • スペイン語ネイティブによる体に関する動画

スペイン語の体の名称

まずは、スペイン語における体の名称を、部位ごとに紹介していきます。

体の大まかな部位

上半身parte superior del cuerpo
下半身parte inferior del cuerpo
全身todo el cuerpo

「parte」は「部分」や「一部」という意味です。

食べ物を切り分けるときに、よく使われます。

  • dividir en tres partes.
    -3つに分ける。

la cara
la frente
眉毛las cejas
los ojos
まつ毛las pestañas
las orejas / los oídos
la nariz
las mejillas
la boca
el labio
las dientes
la lengua
口ひげel bigote
あごla mandíbula
あごひげla barba

「耳」に関しては、見た目の耳が「oreja」となり、器官としての耳が「oído」となります。

「耳」の違い

  • Tienes unas orejas preciosas.
    -きみはキレイな耳をしているね。
  • Me duelen los oídos en el avión.
    -飛行機に乗ると耳が痛くなるんだ。

また「目」や「耳」などは「2つで1つ」として扱われることが多いため、複数形でおぼえておくといいでしょう

頭頸部

la cabeza
髪 / 毛el cabello / el pelo
el cuello
のどla garganta

ここでは「髪」がポイントです。

el cabelloは髪の毛や髪型、el peloは人の体毛や動物の毛で使われます。

cabello と pelo の違い

  • He estado perdiendo cabello.
    -髪が薄くなってきたなぁ。
  • El pelo de gato se cae fácilmente.
    -猫の毛は抜けやすい。
  • Pelo en los brazos
    -腕毛

el vello も「毛」という意味で、el pelo と同じように使われます

胴体

el pecho
お腹la barriga
la cadera
くびれ / ウェストla cintura
お尻 el culo
背中la espalda

スペイン語での「お腹」は、国や人によって言い方が異なります。

さまざまな「お腹」

  • 日本の大学でスペイン語を教えているスペイン人のペドロさん
    ・お腹 → la barriga
    ・腹 → la panza
    ・ポンポン(子どもが言うお腹、大人はあまり使わない) → la tripa
    ・下腹部(学術的な意味で多く使う) → el vientre, el abdomen
  • 日本語が堪能なベネズエラ人のエリアナさん
    ・お腹 → el estómago, la barriga
    ・下腹部 → el vientre

このように、お腹にはさまざまな表現があり、それは個人の感覚でも変わってきます。

ちなみにベリーダンスは「baile del vientre」です

また、お尻は「el culo」が日常的に使われており、「el trasero」はフォーマルなシーンでよく使われているそうです。

el hombro
el brazo
el codo
前腕el ante brazo
手首la muñeca
la mano
手の平la palma

個人的に、似た単語がいくつかある「肩」がややこしいと感じます。

ややこしい「肩」

  • el hombro - 肩
  • el hombre - 男性
  • hambre  - 空腹

とくに「男性」とは1文字しか違わないため、いまでも間違えることがあります。

混同しないように注意したいですね

el dedo
la uña
親指el pulgar
人差し指el dedo índice
中指el dedo corazón / medio
薬指el dedo anular
小指el dedo menique / chico

指の表現は、楽器を演奏する場合に多く使われます。

僕はギターを弾くのですが、楽譜を見ると「どの弦をどの指で弾くか」がスペイン語で表記されていることがあります。

この譜面上では「p=pulgar(親指)」「i=índice(人差し指)」「m=medio(中指)」で弾くことを示しています。

ちなみに、小さい番号は、対応する弦を左手のどの指で押さえるかを表しています。

スペイン語とギターは切っても切れない関係なので、おぼえておきたいところです

太ももel muslo
la rodilla
すねla espinilla
ふくらはぎla pantorrilla
足首el tobillo
かかとel talón
つま先la punta del pie
el pie
アキレス腱talón de Aquiles
人間の脚 / 動物の脚la pierna / la pata

アキレス腱の名称について興味深い話を聞きました。

「Aquiles」の由来は?

  • ギリシャ神話に登場する英雄の名前がアキレス(アキレウス)
  • アキレスの弱点はかかとであり、そこを射られて死んでしまったとされる
  • その神話に基づいて生まれた部位が「アキレス腱」

スペイン語では、固有名詞の語頭は大文字で記します

また、足と脚の違いはなんぞや?という補足もしておきます。

「脚」と「足」の違い

  • 太もも付け根から下全体、英語だと「Leg」
  • 足首から下、英語だと「Foot」

日本語では同じ発音でも、スペイン語をはじめとした外国語では異なる、という点は面白いですね。

体型

痩せているestar delgado / a
太っているestar gordo / a
筋肉質ser musculoso / a
身長があってスリムser esbelto / a

その人を体型を表すときは「estar + 形容詞」、筋肉質やスリムは「ser」で表します。

「良いカラダしてるね~」と言いたいときの表現を紹介します。

すぐに使える褒め言葉

  • te ves mejor.
    -前よりもいい感じだね。
  • tienes buen cuerpo.
    -いいカラダ(筋肉)してるね。

ちなみに、形容詞の「flaco」は「ガリガリ」というネガティブな意味合いになるため注意が必要です。

器官

内臓 / 臓器las vísceras / los órganos
心臓el corazón
el pulmón
食道el esófago
el estómago
大腸el intestino grueso
小腸el intestino delgado
盲腸el apéndice
肝臓el hígado
腎臓el riñón
すい臓el páncreas
肛門el ano
膀胱la vejiga urinaria
筋肉el músculo
皮膚la piel
el hueso
肋骨la costilla
血液la sangre
神経el nervio

普段の生活ではあまり使われることが少ない部位でしょう。

ただ、思わぬ疾患にかかり、病院で医者とやりとりするときは必須であるため、頭に入れておきたいですね。

スペイン語の体の名称を学べる動画

Youtube上には、スペイン語の体に関する動画がたくさんアップロードされています。

その中でも、とくにわかりやすい動画を2つ紹介します。

Aprender español: Partes del cuerpo humano - español de América (nivel básico)

外国人向けのスペイン語教師として信頼があるエレナさんの動画です。

体の部位を、聞き取りやすいスピードでテンポ良く紹介してくれています。

Las partes del cuerpo en español - Con ejercicio de preguntas y respuestas

aprender ESPAÑOL ONLINEも外国人向けのスペイン語教材動画として定評があります。

動画の最後には体の部位を当てるクイズがあるので、チャレンジしてみてみましょう。

スペイン語の体の単語を含んだ熟語や慣用句

スペイン語の体に関する語彙を使った熟語や慣用句を紹介します。

なお、国や地域、文脈で意味合いが変わることがあるため、ご了承ください。

頭部の単語を含む熟語や慣用句

  • Mente de pollo(menteは頭の中の意味)
    未熟な、子供っぽい
  • Tener la cabeza en su sitio
    良識のある人
  • Tomar el pelo
    人をからかう

顔の単語を含む熟語や慣用句

  • Costar un ojo de la cara
    すごいお金がかかる
  • Dar la cara
    ある問題に直面する、対応する、または従事する、責任を取る、逃げ隠れしない
  • tener doble cara
    2面性
  • Hace oídos sordos
    無視する
  • No pegar ojo
    眠らない、眠れない、一睡もしない
  • Tener algo en la punta de la lengua
    (言いたいことが)喉元まででかかっている(けど忘れてる)
  • Tener cara dura
    図々しい
  • Tener la lengua larga
    おしゃべりである、口が軽い

腕や脚の単語を含む熟語や慣用句

  • Dar la mano y tomar el pie
    人の信頼につけこむ
  • Dar pie
    きっかけを与える
  • Hablar por los codos
    切れ間なくしゃべる、しゃべりまくる
  • Levantarse con el pie izquierdo
    ツイてない
  • Meter la pata
    余計な口出しをする、失態を演じる
  • No dar el brazo a torcer
    頑として譲らない
  • Poner / tener los pies sobre la tierra
    現実的、地に足をつける
  • Ser el brazo derecho
    信頼できる人

手の単語を含む熟語や慣用句

  • Dar una mano
    手を貸す、協力する
  • Echar una mano
    手伝う
  • Meter mano
    首を突っ込む
  • Tener buena mano
    腕がある、巧みである
  • Tener las manos limpias
    無実である
  • Tener mano izquierda
    手腕がある、人の扱いが上手

指や爪の単語を含む熟語や慣用句

  • a uña de caballo
    大急ぎで
  • largo de uñas
    手癖の悪い
  • poner el dedo en la llaga
    痛い目にあう
  • ser uña y carne
    切っても切れない仲である
  • venir como anillo al dedo
    おあつらえ向きである、うってつけだ

胴体や器官の単語を含む熟語や慣用句

  • Mi costilla
    パートナー
  • Tener más cara que espalda
    厚顔無恥である
  • Tomarse algo a pecho
    気にしすぎる、真に受ける

Mi costilla」について

  • ギリシペドロさんによると、聖書に由来する言い回しで、男性が女性に向けて言う言葉です。神様はアダムを創り、続いてアダムの肋骨を用いてイブを創りました。それが、パートナーを示すための言い回しになったようです。(諸説あり)ャ神話に登場する英雄の名前がアキレス(アキレウス)

スペイン語の体の名称を効率的におぼえる方法

スペイン語の体の名称をおぼえるには、口にすることがベストです。

言語は使わないと徐々に忘れてしまうため、話す機会を意図的に増やすといいでしょう。

  • 歩いているとき
  • 筋トレしているとき
  • お風呂に入っているとき、etc.

僕は、風呂場で体の部位をつぶやきながら洗っています。

la cabeza → el caballo → la cara → la frente....los piesという具合です。

お風呂は、ほぼ毎日入ることから、自然と頭に入ってくるようになります。

日常生活に落とし込んでおぼえていく方が、記憶に残りやすいですね

スペイン語の身体の表現のまとめ

スペイン語の体の名称は、現地で生活するうえで必要な語彙です。

冒頭でも書いたように、ケガや病気で病院に行ったとき、必ずどのような症状なのか医者に伝えます。

相手が医療関係者ならある程度分かってくれますが、それでも具体的に言うに越したことはないでしょう。

試験やテストで必須の項目とはいえ、現地での生活に困らないようにする、という目的でおぼえたいものですね。

以上です。

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