スペイン語初心者のうちは、どうやって身につければいいのかわからないですよね。
そこで、スペイン語経験ゼロだった僕がスペイン語を話せるようになった方法を紹介します
僕はパニック障害であるため外出が困難な状態ですが、語学学校に通わなくてもスペイン語ネイティブの人と話せるレベルまでになりました。
実践内容がフィットするかは人それぞれであるため、参考にできそうな部分だけ読んでみて下さいね。
スペイン語習得に欠かせない要素
日本人にとってスペイン語は、ほかの言語よりも習得しやすいと言われています。
それは、スペイン語の発音が聞き取りやすいことや周波数が近いといった要因がありますが、全くスペイン語に触れていない方にはチンプンカンプンでしょう。
はじめに、スペイン語習得に求められる要素を紹介します。
適切な参考書を使う
スペイン語の勉強には、適切な参考書を用いることが重要です。
自分のスペイン語のレベルや参考書の使いやすさを踏まえて選ぶことを念頭に置きましょう。なぜなら、自身のレベルに合わない教材だと教えている内容を理解できないからです。
はじめの1冊を選ぶ場合は、以下の3つを押さえた参考書を選ぶと失敗が少ないでしょう。
語彙・文法・会話をバランスよく鍛える
スペイン語で問題なく会話するには、語彙を増やす・文法を理解する・たくさん会話をすることが重要です。
スムーズな会話をするためには、まず単語を知らないと話になりません。そして語彙を増やしても、正しい文法がわからなければ言いたいことも伝わらないでしょう。
会話は、相手の意図をくみ取ってこちらの言いたいことを伝えるコミュニケーションツールです。十分な知識だけでなく、リスニング力や会話のバリエーションも必要になります。
語彙・文法・会話力の3つをバランスよく鍛えることが、語学習得に欠かせない要素と言えます。
反復して学ぶことが大事
語学は反復学習が効果的です。あらゆる教育機関や企業セミナーで採用されている、エビングハウスの忘却曲線がそれを証明しています。
ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスにより、節約率(1度記憶した内容を再び記憶しなおすまでに時間や回数)が明らかになりました。1880~1885年にかけて行われた実験では以下のようになります。
20分後 | 58% |
1時間後 | 44% |
9時間後 | 35% |
24時間後 | 34% |
48時間後 | 27% |
たとえば、単語を20語おぼえるために20分かかったとします。20分後、同じ20語をおぼえるのに必要な時間は約12分となります。つまり、次に同じ内容を記憶する場合には、労力を節約できるということですね。
人の脳は1度勉強しただけでは記憶領域に定着しません。ある程度、復習をすることで脳に刻み込まれます。
「エビングハウスの忘却曲線」に基づいた語学メソッドは、独学に適した勉強法と言えます。今日学んだことを翌日に復習することで身につきやすくなるでしょう。
スペイン語を独学で習得するためのおすすめ勉強法
スペイン語学習を始めたころは、どんな勉強方法がいいのかわからないものです。
いろんなスペイン語学習サイトを見てみると、切り口は違いますが内容はほぼ一緒です。あとは、どれだけスペイン語に触れるかで習得のスピードは変わってくるでしょう。
ここでは、僕の経験を踏まえた勉強法を紹介しますが、モチベーションが維持しやすいものから取り組んでいくことをおススメします。
スペイン語ネイティブの発音を聴く
本物のスペイン語をたくさん聞くことで、脳が「スペイン語」と認識するようになり、徐々に聞き取れるようになってきます。
上記のように、スペイン語はあらゆるプラットフォームやアプリで触れることができます。お金がかからない方法であるため、すぐにチャレンジすることができます。
僕は筋トレや仕事をしながら耳を傾けています。聞く意識をずっと保っていると疲れるため、聞き流すくらいがちょうどいいですよ。
スペイン語の子ども向けの絵本から挑戦する
スペイン語に慣れるためには子ども向けの絵本を読むことが効果的です。
いきなり長編小説や専門書に手を出しても、わからないスペイン語ばかりで頭に入ってきません。難しい単語を辞書で引きながら読み進めても、途中で心が折れます。
スペイン語の絵本やマンガは、子どもが読みやすいコンテンツの1つです。そのため、スペイン語初心者が基本的な文法や語彙を学ぶのに適しています。
いきなり長編小説や専門書に手を出しても、わからないスペイン語ばかりで頭に入ってきません。経験上、難しい単語を辞書で引きながら読み進めましたが、途中で心が折れました。
Amazonや楽天で「スペイン語 絵本」で調べると見つかります。
スペイン語のアルファベットや発音に慣れる
語学は、その言語のルールを把握することが第一歩と言えます。
上記は1例です。言語独自のルールは深掘りせず、「スペイン語はこういうルールなのね」ぐらいの感覚で理解しておきましょう。
日本語にはない冠詞を馴染ませる
スペイン語は、名詞の性を表す冠詞なるものがあります。
このように日本語にはない冠詞ですが、慣れると使いやすく効率的です。
名詞をおぼえるときは定冠詞もセットでおぼえると、後々ラクになりますよ。
土台となる基礎文法を頭に叩き込む
スペイン語の文法は、大別して直説法と接続法の2つあります。
はじめは、スペイン語の基礎にあたる直説法をひたすら勉強するといいでしょう。直説法を曖昧にしてしまうと、応用にあたる接続法で確実につまづきます。
ネイティブな表現を早く身につけたかった僕は、直説法の勉強を早めに見切りをつけ、接続法に移行しました。動詞の活用変化や時制を疎かにしていたため、結局イチからやり直すという苦い経験をしましたね。
体感として、直説法だけでもネイティブの方とやりとりできます。直説法をガッツリと頭に叩き込むことが、スペイン語習得への近道と言えるでしょう。
日常生活で使う単語からおぼえる
何はともあれ、語彙を増やさなければスタートラインにも立てません。
1度の学習で100単位の単語をおぼえることは難しいため、1日に10個ぐらいがちょうどいいと思います。近日中に試験を受けたり現地に行ったりするといった差し迫った状況でないなら、このぐらいの単語数がベターでしょう。
朝起きてから帰宅して寝るまで、さまざまな行動をしていますよね。それらの行動を行うときにスペイン語でつぶやいていると、頭に残りやすいですよ。
スペイン語が声に出せない状況であれば、頭の中で思い浮かべるだけでも効果的です。わからなかったり忘れたりした場合は、アプリや辞書でチェック!
会話をしてスペイン語を身近に感じる
日本でスペイン語に触れる機会は、そんなに多くありません。
ヨーロッパでは、外国語学習が盛んに行われています。もちろん、その国の言葉しか話せない人もいますが、バイリンガルの割合は日本より多いでしょう。
現在では言語交換アプリやサイトが充実しているため、以前よりも外国人と会話できる機会は多くなっています。
はじめは上手にできなくても、たくさん話すことで外国語への抵抗感が薄くなっていき、話す楽しさが実感できるようになりますよ。
スペイン語で日記を書く
1日の終わりにスペイン語で日記を書いてみましょう。
日記は、単語や文法を練習する絶好の機会です。脳科学の研究では、たくさんアウトプットすることで脳への定着が早くなることが明らかになっています。
日記をつけるメリットとして、学習の進行度に合わせて書くことでそれまでの復習が行える点が挙げられます。また、スペイン語学習のモチベーションを保つのにも一役買ってくれるでしょう。
SNSでスペイン語学習アカウントを作る
TwitterやInstagramといったSNSでスペイン語に特化したアカウントを用意しましょう。
SNSの登場によって世界中の人とつながることが可能になり、日本からはるか遠くにある国の情報にもすぐにアクセスできるようになりました。
TwitterやInstagramは世界中で利用されており、生のスペイン語に触れることができます。日本のニュースだけでは知り得ない情報も把握できるため、違った角度による報道も面白いですよ。
僕は好みのタイプの女の子や好きなアーティスト、報道関係をフォローしています。モチベーション維持と、いつでもスペイン語に触れられる利便性の良さがいいですね。
スペイン語ネイティブが集まるイベントに参加する
これは飲食店を借り切って外国人と交流するイベントです。僕はまだ参加したことがないのですが、持病が軽くなったら行ってみたいですね。
僕が調べたイベントではfronという会社が運営しており、毎回多くの参加者で賑わっているようです。参加資格は20歳以上で、おもに渋谷で開催されることが多く、スペイン語ネイティブスピーカーと学習者の交流の場として重宝されています。
おそらく参加している外国人の方は日本語がある程度理解できるレベルかと思います。外国人だけでなく、スペイン語を勉強している日本人の方とも繋がれるのもメリットと言えるでしょう。
語学学習は、直接会って話すことが一番の勉強方法です。色んな人が参加してるみたいなので、試しにチャレンジしてみるのも良さそうです。
fronのホームページを貼っておきます。→https://fron.tokyo/
独学でスペイン語の資格を取得するには
スペイン語の代表的な資格といえば、DELEと西検の2つです。
両者の違いをザックリ示すと、世界で通用するか否か、でしょう。西検は日本国内で、DELEは世界中で自身のスペイン語能力を証明できます。
海外での生活を視野に入れているのならば、DELEの資格取得を狙った方が安定して職に就きやすいでしょう。
実際に、DELEの資格保有者が行っていた勉強法を紹介します。
DELEは総合力が試される
DELEは6段階のレベルがあり、受験するレベルに応じた問題が出題されます。
読解・聴き取り・作文・会話・語彙力といった総合的な要素が試される試験であるため、どれか1つだけ特化していても合格に至りません。
DELEに向けた学習をする場合には、スペイン語能力を均等に伸ばしていくことが重要と言えるでしょう。
実践形式の問題集を解き、弱点を把握する
しかし、自身の実力がわからなければ対策のたてようがありません。
そこで弱点を把握するために、DELE対策に特化した問題集を解いてみるといいでしょう。
はじめてDELEを受ける場合であれば、A1の入門レベルでいまの実力を客観的に見ます。
入門なら楽勝と感じるかもしれないですが、実践的なやりとりを問題にしていることが多いため、意外に苦戦すると思います。
どの部分が足りないのか、という点を把握できたなら、その部分を集中的に伸ばしていきましょう
会話の練習も行っておこう
DELEの試験では、受験するレベルに関係なく会話も採点の1つになります。
会話の内容はおもに4つに分けられています。
- 自己紹介 (1~2分)
- 決められた話題についての説明 (2~3分)
- 面接官との会話 (3分)
- 指定のイラストや写真の質問に対する回答 (2~3分)
会話は、普段から話したり聞いたりしていないと対応できません。書く、読むだけではなく、スペイン語で会話する習慣を持つことで口頭試験は突破できるでしょう。
DELEの試験について参考になるサイトを貼っておきます。→https://adelante.jp/noticias/aprender/dele-a1-oral-tarea-1/
語学学校に短期間通う
スペイン語を扱う大半の語学学校には、DELEに特化したコースが存在します。
語学学校は、教育プログラムが体系化されているため、独学よりも効果的な学習が期待できます。それにはお金を払う必要があり、学校によっては高額な値段になることもあります。
予算内で収まるのであれば、1度利用してみるのも手ですね。
スペイン語を独学で習得して次のステップに進もう
スペイン語を教育機関に通わず、独学で習得した人は何人もいます。
その方法は際限なく、知人に教えてもらったり現地に引っ越したりとさまざまです。
「スペイン語を習得してなにをしたいか」によりますが、ネイティブと問題なく話すレベルであれば独学でも十分です。
ぼくも資格こそ持っていませんが、ネイティブの友達をつくって遊びに行くことができています。
まずは独学で挑戦してみて「もっと学びたい」「スペイン語に携わる仕事がしたい」という心境になったら、専門的な教育機関で学ぶことを視野に入れてみましょう。