スペイン語の天気や気候、気温を紹介!すぐに使える体感の表現なども解説

スペイン語の天気

スペイン語で天気や気候の話をしたいけれど、パッと浮かばない人は多いでしょう。

この記事では、スペイン語の天気や気候、気温の語彙に加えて「まもなく」や「突然」などの移り変わりの表現も併せて紹介しています。

僕自身の経験上、スペイン語ネイティブの方と話すときは、天気や気温を絡めるとスムーズに会話できます。

本記事を最後まで読むことで、実践で役立つ天気・気候・気温の表現がバッチリ把握できるため、会話力アップの一助となるでしょう。

この記事でわかること
  • 天気や気候、気温のたずね方と答え方
  • 天気や気象、体感などの語彙
  • 「突然」や「まもなく」といった天気の移り変わりの表現

ますはこれだけおぼえよう!

はじめに、誰でもすぐに使える天気や気候、気温の表現を紹介します。

ややこしい理屈は後で学べばいいので、まずは形を頭に叩き込んじゃいましょう。

天気や気候をたずねるとき

天気や気候をたずねる表現です。

  • ¿Qué tiempo hace hoy en(場所)? o ¿Cómo está el clima en(場所)?
    ー(場所)は今日はどんな天気ですか?

電話口で話すときの第一声に使えますよ

天気や気候の答え方

つぎに、天気や気候の答え方です。

特定の動詞に名詞や形容詞をつけることで、表現できます。

  • hace+名詞
    sol(太陽がでている)calor(暑い),frío(寒い),fresco(涼しい),húmedo(湿ってる),viento(風がある),buen tiempo(良い天気である),,,etc.
  • hay+名詞
    sol(雲1つない晴れ),humedad(湿気がある),nubes(曇がある)niebla(霧がある),truenos(雷が鳴っている),,,etc.
  • está+形容詞 o 現在分詞
    soleado(despejado)(快晴である),nublado(曇っている),lloviendo(雨が降っている),nevando(雪が降っている)

天気関係の動詞は3つ!

気温のたずね方と答え方

続いて、気温のたずね方と答え方です。

Estamos a + 数字 + grados.」で気温を表現できます。

  • ¿A cuantos grados estamos(電話の相手にはestán o estáis)?
    ―いま、何℃かな?
  • Estamos a 25 grados.
    ―25℃だよ。

気温も話のネタに使えるので便利です

天気や気象の表現

天気や気象、体感を表すときは動詞とともに表現します。

hace
(hacer)
名詞
hay
(haber)
名詞
está
(estar)
形容詞 または 現在分詞
ダニエラさん
ダニエラさん

動詞の形は時制によって変わります

hacer

天気や気候を表すときは「hacer+名詞」で表現します。

  • Hace mucho calor.
    ―とても(気温が)暑い。
  • Mañana hará frío.
    ―明日は(気温が)寒くなるだろう。
  • Hace buen tiempo.
    ―良い天気です。

「Hace calor.」を直訳すると、「暑さをつくる」となります。これはキリスト教の教えに由来しており、「神様が天気をつくる」というニュアンスを持っています。それゆえ、3人称のhace=神という表現になったとの説があります。

自身の体感を表す表現

「hace ~ 気温が暑い」に対して、「自分自身が暑い」と伝えたい場合は以下の表現を使います。

  • Hace calor para mi.
    ―わたしにとって暑い。
  • Tengo calor.
    ―(わたしは)暑い。

また、tenerを変化させることで「だれが暑いのか」をあらわすこともできます。

  • ¿Tienes calor?
    ―(きみは)暑いの?
  • Tenemos calor.
    ―(わたしたちは)暑いんだ。

haber

「haber+名詞」は「~がある」というニュアンスで使われます。

  • Hay sol.
    ―太陽がある(雲1つない天気)。
  • Hay nubes.
    ―雲がある。
  • Hay humedad.
    ―湿気がある。
ダニエラさん
ダニエラさん

「hacer」と混同しがちですが使っていけ感覚的にわかってきます

estar

「está+形容詞 」では、流動的(一時的)なものを表現する際に使われます。

「Está soleado.」は「晴れ渡っている」ですが、「(このあとの天気がどうなるかわからないが)晴れている」というニュアンスが含まれています。

  • Está soleado.
    ―晴れ渡っている。
  • Está nublado.
    ―曇っている。
  • Está humedo.
    ―湿っている。

「está+現在分詞」では、天気の状態を表す動詞と組み合わせて使います。

現在分詞は、不定詞(動詞の原形)の語尾を -ando,-endo に変化させます。

  • Está lloviendo.
    ―(いま)雨が降っている。
  • Está nevando por aquí.
    ―このあたりは(いま)雨が降っているよ。

動詞活用は、不規則に変化するものもあってややこしい

天気・気象・体感に関する語彙一覧

天気や気象、体感に関する表現方法を把握できたので、つぎは語彙をおぼえちゃいましょう。

天気と気象に関係する語彙

天気el tiempo¿Qué tiempo hace hoy?
ー今日はどんな天気?
el cieloEl cielo es hermoso.
ー空がきれいだ。
太陽el solHace mucho sol.
ー日差しがきつい。

曇り
la nube
nublado
No hay una nube en el cielo.
ー空には雲1つない。
Hoy está nublado.
ー今日は曇っている。
el vientoHay viento.
ー風がある。
晴れsoleado
despejapo
El día de hoy estará soleado.
ー今日の天気は晴れでしょう。
にわか雨el chaparrón
el chubasco
Me pilló un chubasco.
ーにわか雨にあった。

雨が降る
la lluvia
llover
Se pronostica lluvia para este tarde.
ー午後の予報は雨だって。
Esta lloviendo.
ー雨が降っている。

雪が降る
la nieve
nevar
La lluvia se convirtió en nieve.
ー雨が雪に変わった。
el truenoMe levantó el sonido del trueno esta mañana.
ー今朝、雷の音で起きた。
稲妻el relámpago
el rayo
Un rayo cayó.
ー雷が落ちた。

暴風雨
la tormentala calma antes de la tormenta.
―嵐のまえの静けさ。
霧、もやla nieblaLa ciudad está cubierto por una niebla.
―街が霧に覆われているよ。
la escarchaHay escarcha en el pasto.
―草に霜が降りている。
台風el tifónSe produjo un tifón cerca de Japón.
―日本の近くで台風が発生した。
吹雪la nevasca
la cellisca
La nevasca ha cesado.
―吹雪が止んだ。
みぞれla aguanieveEstá cayendo aguanieve.
―みぞれが降っている。
雹(ひょう)
あられ
el granizo¿Ha visto granizo?
―雹を見たことありますか?
los arcoírisNunca había visto un arcoíris.
―ぼくは虹を見たことがないよ。
湿気
湿った
la humedad
húmedo
Hay mucha humedad.
―湿気が多い。
乾燥
乾いた
la sequedad
seco
El tiempo está seco hoy.
―今日は空気が乾燥している。

ベネズエラでは「にわか雨」や「土砂降り」のことを「Palo de agua」と表現します

体感に関する語彙

暑いcalorHace calor hoy.
-今日は暑い。
寒いfríoAyer hizo mucho frío.
―昨日はとても寒かった。
蒸し暑いbochornoHace bochorno hoy.
―今日は蒸し暑い。
涼しいfrescoMe gusta el clima fresco.
―わたしは涼しい気候が好きだ。
快適なagradableHace un día agradable hoy.
―今日は気持ちの良い日です。
不快desagradableQué dia tan desagradable.
―不快な日だ。

天気や気候、気温の移り変わりの表現

天気などの表現するときは、時間に関係する言葉もおぼえておくと幅が広がります。

~になるだろう、~になるでしょう

動詞を未来形に変えることで「明日晴れるでしょう」のような、未来の天候を表すことができます。

  • hacer → hará 
  • hay → habrá
  • estar → estará

天気予報でよく使われる表現ですね

~しそうだ

「晴れそう」「雨が降りそうだ」といった表現は、よく使いますよね。

スペイン語の「~しそうだ」を3パターン紹介します。

  • Parece que va +不定詞
    ・Parece que va a llover.
     ー雨が降りそうだ。
    ・Parece que va a salir el sol.
     -晴れそうだ。
  • Puede que +接続法現在形
    ・Puede que llueva.
     ―雨が降るかもしれない。
    ・Puede que nieve.
     ―雪が降るかもしれない。
  • Capaz +直説現在形
    ・Capaz lluve.
    ―雨が降るかも。
    ・Capaz hace soleado.
    ー晴れるかも。

ニュアンスは違いますが意味は一緒です

突然

「突然」「急に」と表現したい場合は、「de repente」を使います。

  • De repente empezó a llover.
    ―突然、雨が降ってきた。

「empezar + 不定詞」で「~し始める」という意味になります。

徐々に

「徐々に」「段々と」と言いたい場合は「gradualmente」を使います。

  • El clima mejora gradualmente.
    ―徐々に天気が回復する。

mejorarは「回復する」「上達する」などの意味を持つ便利な動詞です

間もなく

「間もなく」「すぐに」で表現する場合は「pronto」が適しています。

  • Pronto va a llover.
    ―間もなく(すぐに)雨が降りそうだよ。

「va a + 不定詞」で未来の出来事を表すことができます

~だから死にそう!(慣用句)Muero de ~

「Me muero de + 名詞」で「~すぎて死にそう」という口語的な言い回しができます。

  • Me muero de calor.
    ―暑くて死にそうだよ。
  • Me muero de hambre.
    ー腹が減ってヤバい。

日常的に使われる比喩表現ですね

ベネズエラのお天気事情

最後に、ダニエラさんの出身国であるベネズエラのお天気事情を紹介します。

ベネズエラのお天気小話

ベネズエラは1年を通して気候が安定しており、首都カラカスでは平均気温が21℃と過ごしやすい環境です。

日本のように、天気が急変したり四季があるわけではないため、ベネズエラでは天候に関する話題をほとんどしないそうですよ。(もちろん、天気予報はあります。)

ダニエラさん
ダニエラさん

わたしのまわりでは、天気の話をあまりしません

天気や気候の表現を使って会話の幅を広げよう!

本記事では、スペイン語の天気や気候の表現を紹介しました。

国や地域によって使われる表現が異なるため、自身が行ってみたい場所の表現を参考にするといいでしょう。

天気の話題は会話のキッカケになりやすいので、いくつかマスターしておきたいですね

みなさんも、お天気ネタを駆使して会話を盛り上げましょう。

以上です。