スペイン語で天気や気候の話をしたいけれど、パッと浮かばない人は多いでしょう。
この記事では、スペイン語の天気や気候、気温の語彙に加えて「まもなく」や「突然」などの移り変わりの表現も併せて紹介しています。
僕自身の経験上、スペイン語ネイティブの方と話すときは、天気や気温を絡めるとスムーズに会話できます。
本記事を最後まで読むことで、実践で役立つ天気・気候・気温の表現がバッチリ把握できるため、会話力アップの一助となるでしょう。
ますはこれだけおぼえよう!
はじめに、誰でもすぐに使える天気や気候、気温の表現を紹介します。
ややこしい理屈は後で学べばいいので、まずは形を頭に叩き込んじゃいましょう。
天気や気候をたずねるとき
天気や気候をたずねる表現です。
電話口で話すときの第一声に使えますよ
天気や気候の答え方
つぎに、天気や気候の答え方です。
特定の動詞に名詞や形容詞をつけることで、表現できます。
天気関係の動詞は3つ!
気温のたずね方と答え方
続いて、気温のたずね方と答え方です。
「Estamos a + 数字 + grados.」で気温を表現できます。
気温も話のネタに使えるので便利です
天気や気象の表現
天気や気象、体感を表すときは動詞とともに表現します。
hace (hacer) | 名詞 |
hay (haber) | 名詞 |
está (estar) | 形容詞 または 現在分詞 |
動詞の形は時制によって変わります
hacer
天気や気候を表すときは「hacer+名詞」で表現します。
「Hace calor.」を直訳すると、「暑さをつくる」となります。これはキリスト教の教えに由来しており、「神様が天気をつくる」というニュアンスを持っています。それゆえ、3人称のhace=神という表現になったとの説があります。
自身の体感を表す表現
「hace ~ 気温が暑い」に対して、「自分自身が暑い」と伝えたい場合は以下の表現を使います。
また、tenerを変化させることで「だれが暑いのか」をあらわすこともできます。
- ¿Tienes calor?
―(きみは)暑いの? - Tenemos calor.
―(わたしたちは)暑いんだ。
haber
「haber+名詞」は「~がある」というニュアンスで使われます。
「hacer」と混同しがちですが使っていけ感覚的にわかってきます
estar
「está+形容詞 」では、流動的(一時的)なものを表現する際に使われます。
「Está soleado.」は「晴れ渡っている」ですが、「(このあとの天気がどうなるかわからないが)晴れている」というニュアンスが含まれています。
「está+現在分詞」では、天気の状態を表す動詞と組み合わせて使います。
現在分詞は、不定詞(動詞の原形)の語尾を -ando,-endo に変化させます。
動詞活用は、不規則に変化するものもあってややこしい
天気・気象・体感に関する語彙一覧
天気や気象、体感に関する表現方法を把握できたので、つぎは語彙をおぼえちゃいましょう。
天気と気象に関係する語彙
天気 | el tiempo | ¿Qué tiempo hace hoy? ー今日はどんな天気? |
空 | el cielo | El cielo es hermoso. ー空がきれいだ。 |
太陽 | el sol | Hace mucho sol. ー日差しがきつい。 |
雲 曇り | la nube nublado | No hay una nube en el cielo. ー空には雲1つない。 Hoy está nublado. ー今日は曇っている。 |
風 | el viento | Hay viento. ー風がある。 |
晴れ | soleado despejapo | El día de hoy estará soleado. ー今日の天気は晴れでしょう。 |
にわか雨 | el chaparrón el chubasco | Me pilló un chubasco. ーにわか雨にあった。 |
雨 雨が降る | la lluvia llover | Se pronostica lluvia para este tarde. ー午後の予報は雨だって。 Esta lloviendo. ー雨が降っている。 |
雪 雪が降る | la nieve nevar | La lluvia se convirtió en nieve. ー雨が雪に変わった。 |
雷 | el trueno | Me levantó el sonido del trueno esta mañana. ー今朝、雷の音で起きた。 |
稲妻 | el relámpago el rayo | Un rayo cayó. ー雷が落ちた。 |
嵐 暴風雨 | la tormenta | la calma antes de la tormenta. ―嵐のまえの静けさ。 |
霧、もや | la niebla | La ciudad está cubierto por una niebla. ―街が霧に覆われているよ。 |
霜 | la escarcha | Hay escarcha en el pasto. ―草に霜が降りている。 |
台風 | el tifón | Se produjo un tifón cerca de Japón. ―日本の近くで台風が発生した。 |
吹雪 | la nevasca la cellisca | La nevasca ha cesado. ―吹雪が止んだ。 |
みぞれ | la aguanieve | Está cayendo aguanieve. ―みぞれが降っている。 |
雹(ひょう) あられ | el granizo | ¿Ha visto granizo? ―雹を見たことありますか? |
虹 | los arcoíris | Nunca había visto un arcoíris. ―ぼくは虹を見たことがないよ。 |
湿気 湿った | la humedad húmedo | Hay mucha humedad. ―湿気が多い。 |
乾燥 乾いた | la sequedad seco | El tiempo está seco hoy. ―今日は空気が乾燥している。 |
ベネズエラでは「にわか雨」や「土砂降り」のことを「Palo de agua」と表現します
体感に関する語彙
暑い | calor | Hace calor hoy. -今日は暑い。 |
寒い | frío | Ayer hizo mucho frío. ―昨日はとても寒かった。 |
蒸し暑い | bochorno | Hace bochorno hoy. ―今日は蒸し暑い。 |
涼しい | fresco | Me gusta el clima fresco. ―わたしは涼しい気候が好きだ。 |
快適な | agradable | Hace un día agradable hoy. ―今日は気持ちの良い日です。 |
不快 | desagradable | Qué dia tan desagradable. ―不快な日だ。 |
天気や気候、気温の移り変わりの表現
天気などの表現するときは、時間に関係する言葉もおぼえておくと幅が広がります。
~になるだろう、~になるでしょう
動詞を未来形に変えることで「明日晴れるでしょう」のような、未来の天候を表すことができます。
天気予報でよく使われる表現ですね
~しそうだ
「晴れそう」「雨が降りそうだ」といった表現は、よく使いますよね。
スペイン語の「~しそうだ」を3パターン紹介します。
ニュアンスは違いますが意味は一緒です
突然
「突然」「急に」と表現したい場合は、「de repente」を使います。
「empezar + 不定詞」で「~し始める」という意味になります。
徐々に
「徐々に」「段々と」と言いたい場合は「gradualmente」を使います。
mejorarは「回復する」「上達する」などの意味を持つ便利な動詞です
間もなく
「間もなく」「すぐに」で表現する場合は「pronto」が適しています。
「va a + 不定詞」で未来の出来事を表すことができます
~だから死にそう!(慣用句)Muero de ~
「Me muero de + 名詞」で「~すぎて死にそう」という口語的な言い回しができます。
日常的に使われる比喩表現ですね
ベネズエラのお天気事情
最後に、ダニエラさんの出身国であるベネズエラのお天気事情を紹介します。
わたしのまわりでは、天気の話をあまりしません
天気や気候の表現を使って会話の幅を広げよう!
本記事では、スペイン語の天気や気候の表現を紹介しました。
国や地域によって使われる表現が異なるため、自身が行ってみたい場所の表現を参考にするといいでしょう。
天気の話題は会話のキッカケになりやすいので、いくつかマスターしておきたいですね
みなさんも、お天気ネタを駆使して会話を盛り上げましょう。
以上です。