
スペイン語のリスニングの向上には、ネイティブの発音をたくさん聞く必要があります。
そこで手っ取り早く、誰でも取り組める方法が「音楽を聞く」ことです。
Youtubeなどのプラットフォームを活用することで、スペイン語の曲を耳に慣れさせることができるでしょう。
この記事では、僕が好きな歌手やバンドを紹介しています。
スペイン語の曲選びの参考にしてみて下さいね。
スペイン
まずは、スペイン出身の歌手を紹介します。
Rosalía(ロザリア)
- 1992年9月25日生まれ
- バルセロナ出身
- 2013年から活動スタート
- アーバン・フラメンコというジャンルを確立
Rosalíaは、スペインを代表する人気歌手です。
僕は「Aunque Es De Noche」で彼女を知ったのですが、伝統音楽であるフラメンコを前面に出しており、すぐに興味が湧きました。
フラメンコと現代音楽の組み合わせによる「アーバン・フラメンコ」という新たなジャンルの歌姫として精力的に活動しています。
また、彼女は親日家としても有名で、幼少期は「クレヨンしんちゃん」を見て育ったようです。
伝統音楽の歌い手さんは、総じて歌が上手いですね
Violadores del Verso(ヴィオラドレス・デル・ヴェルソ)
- スペイン人ラップグループ
- Kase.O, Lírico, SHO-HAI, R de Rumbaの4名
- メンバー全員サラゴサ出身
- 1997年から活動
Violadores del Versoは、1997年、プロデューサ兼DJのBrutalとその兄弟であるKase.Oが立ち上げたグループです。
元々は「Doble V」として活動していましたが、商標権利のトラブルにより、現在のグループ名になりました。
2006年に「Vivir para contarlo」がゴールドディスクとなり、2007年にドイツのミュンヘンで行われたMTV ヨーロッパ・ミュージック・アワードでは「Best Spanish Act賞」を獲得しています。
現在は、ソロ活動をメインにしているようです。
チカーノラップとは一味違うスペイン語が楽しめます
Natalia Lacunza(ナタリア・ラクンザ)
- 1999年1月10日生まれ
- パンプローナ出身
- クラシックやコンテンポラリーのプロダンサー
- 音楽活動は2018年からスタート
Natalia Lacunzaは、牛追い祭りで知られるパンプローナ出身のシンガーソングライターです。
幼少から音楽に触れていたため、ダンサーだけでなく、シンガーとしても確かな実力があります。
彼女の楽曲は、オルタナティブ・ポップやインディーポップが多く、イギリス人女性歌手のエイミー・ワインハウスなどに影響されています。
透明感あふれる歌声を持つ歌手です
Soledad Bravo
- 1943年11月13日生まれ
- ログロノ出身
- 幼少時にベネズエラに移住
- 哀愁感ある歌声が魅力
Soledad Bravoは、スペインのログロノ出身でベネズエラの国民的歌手です。
当時のラテンアメリカは、現在よりも社会主義が強かった時代であり、彼女もその影響を受けた1人です。
チェ・ゲバラへの讃美歌をカバーした「hasta siempre」が有名で、いまでも中南米における最高の歌手と称えられています。
彼女の思想に興味はありませんが、彼女の歌声は好きです
ベネズエラ
つぎは、ベネズエラ出身の歌手です。
Serenata Guayanesa(セレナータ・グアジャネーサ)
- 1971年にフランス領ギアナで結成
- ベネズエラの楽器を用いた伝統音楽がメイン
- メンバー
・Hernán Gamboa(テノール)※1983年以前
↓
・Miguel Ángel Bosch※1983年以降
・Iván Pérez Rossi(ライトバリトン)
・César Pérez Rossi(バリトン)
・Mauricio Castro Rodríguez(カウンターテナー)
Serenata Guayanesaは、ベネズエラの伝統音楽を奏でる国民的カルテットグループです。
メンバーそれぞれが違うグループで活動していたこともあり、その実力ある4重奏の歌声は、なんとも心地よい気分になります。
2011年にはその功績が認められ、ベネズエラの文化遺産に指定されるほど、ベネズエラ国民になくてはならない存在と言えるでしょう。
ベネズエラには4弦のギターの「クアトロ」があります
Irepelusa(イレ・ペルーサ)
- 本名はIrene López
- 生年月日非公表
- アンソアテギ州のプエルト・ラ・クルス市出身
- ジャンルレスだが、ネオソウル、ヒスパニックR&B
Irepelusaは、中南米では絶大な人気を誇るシンガーです。
彼女は、「Polyman」や「MotherFlowers」というバンドで活動しており、そこで数々のタイトルや功績を残しました。
その後、自身のソロ名義でリリースした「Carledos」に手応えを感じ、本格的に「Irepelusa」としてのキャリアをスタートさせました。
ちなみに「Irepelusa」という名前は、彼女が小さい頃におばあちゃんから付けてもらった愛称であり、そのままアーティスト名として使っているそうです。
いわゆる「CHILL」な音が好きな人には堪らない歌手です
Anakena(アナケナ)
- 2016年に結成
- カリブサウンドが特徴の4人組バンド
- これまでに12ヵ国でライブを敢行
- 2020年にはラテングラミー賞受賞
※メンバーの名前は見つかりませんでした。
ベネズエラ出身の4人組バンド、Anakenaです。
カリブサウンドを取り入れた楽曲が人気を呼び、2020年に名誉あるラテングラミー賞デュオ部門を受賞しました。
ゆるい感じのメロディーラインと、中南米独特のリズムが混ざり合ってポジティブな雰囲気を味わえます。
日本のバンドにはあまりないリズムが気持ちいいですよ
Los Amigos Invisibles(ロス・アミーゴス・インヴィシブレス)
- 1991年結成
- ※メンバー
・Julio Cesar Briceño ”Julio”
・José Rafael Torres ”Catire”
・Juan Manuel Roura ”Mamel” - ディスコやアシッドジャズ、ラテンファンク
- ベネズエラの国民的バンド
※サイトによって6人とあるが、彼らの公式インスタグラムでは3人となっている
Los Amigos Invisiblesは、1991年にベネズエラの高校生たちによって結成されたバンドです。
元々6人で始まったLos Amigos Invisiblesですが、現在は3人で活動しています。
はじめは、カラカス周辺のクラブやライブハウスで演奏し、メジャーレーベルと契約してからは国内にとどまらず、海外でも注目されるようになりました。
また「ベストラテンオルタナティブ賞」のノミネートや「ベストロックアルバム」でのグラミー賞の獲得など、ベネズエラを代表する国際的なバンドとしての地位を確立しました。
とくにファンク好きにおすすめのバンドです
スペインとベネズエラ出身の歌手のまとめ
今回は、スペインとベネズエラ出身の歌手やバンドについて紹介しました。
完全に僕の好みで選んだ点と、容量の都合の理由で紹介できなかった点をご理解ください。
印象として、ベネズエラの方が伝統的なリズムや楽器を使っていると感じました。
もちろん、世代によって変わりますが、ヨーロッパと南米の音楽の違いは面白いものですね。
これらのアーティストが皆さんのプレイリストに加えることがあれば幸いです。
以上になります。